内容説明
複雑で重層化した環境問題にどう対処するか?NGO・企業の取り組み、流域管理、都市形成の事例からその解決策を探る。
目次
第1部 なぜ今環境ガバナンスか(環境ガバナンス論の新展開;環境ガバナンスの分析視角;真のアコテクノロジーを生む技術ガバナンス)
第2部 非政府アクターと環境ガバナンスの構造変革(地球環境ガバナンスの変容とNGOが果たす役割:戦略的架橋;企業と持続可能社会:CSRの役割;環境リスクコミュニケーションにおける共有知識の役割)
第3部 ガバナンスから流域管理を考える(流域連携とコースの自発的交渉;流域ガバナンスを支える社会関係資本への投資;流域水管理における主体間の利害調整:矢作川の水質管理を素材として)
第4部 都市のガバナンスを改善する(サスティナブル・シティづくりのためのガバナンス;途上国の都市の環境ガバナンスと環境援助:タイのLA21プロジェクトを素材として)
第5部 環境ガバナンスの戦略的課題(環境ガバナンス論の到達点と課題;環境政策の欠陥と環境ガバナンスの構造変化)
著者等紹介
松下和夫[マツシタカズオ]
東京大学経済学部卒業、ジョンズ・ホプキンズ大学大学院政治経済学科修士課程修了。環境省・OECD・国連・地球環境戦略研究機関等勤務を経て、現在、京都大学大学院地球環境学堂教授、国連大学高等研究所客員教授兼務。専攻:環境政策論、環境ガバナンス論、気候変動政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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