内容説明
ディーゼル粒子や硫酸塩粒子等の大気中微粒子は、大気汚染はもとより、温暖化や酸性雨など地球規模の環境問題とも深く関わる。しかし、複雑な性状を持ち、微小かつ微量の粒子が、地域的・時間的にも大きく変動するエアロゾルの影響を把握することは非常に難しい。東アジア全域に及ぶ観測と理論モデルをもとに、大気環境研究と環境改善の方向性を示す。
目次
1 エアロゾルの性状と発生源
2 エアロゾルの二次生成(二次粒子生成)
3 エアロゾルの測定法
4 エアロゾルの長距離輸送と三次元分布の観測
5 人工衛星によるエアロゾル観測
6 エアロゾルの乾性沈着・湿性沈着
7 東アジア域におけるエアロゾルのシミュレーション
8 東アジア域におけるエアロゾルの気候影響
著者等紹介
笠原三紀夫[カサハラミキオ]
京都大学名誉教授、中部大学総合工学研究所教授。関心領域と学会活動:エアロゾルを中心とした大気環境問題。大気環境学会会長、元日本エアロゾル学会会長、大気エアロゾル国際委員会委員等を歴任
東野達[トウノススム]
京都大学大学院エネルギー科学研究科助教授。関心領域と学会活動:大気環境場におけるエアロゾルの挙動と個別粒子化学組成分析。日本エアロゾル学会編集委員、総務委員長等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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