内容説明
八世紀末の平安京建設以来、つねに構造を変化させてきた歴史都市・京都。現代まで伝存する数多の京都図を読み解き、豊富な史料を地図化して、その都市構造と歴史的位置を浮き彫りにする意欲的論集。
目次
平安京―京都の特性と本書のねらい
第1部 平安京―京都の都市図(平安京左・右京図について;平安京西郊桂川の河道変化と耕地開発―葛野郡班田図から松尾社境内図まで;刊行京都図の版元について;林吉永版京大絵図の特徴とその変化;森幸安の地誌と京都歴史地図)
第2部 平安京―京都の都市構造(院政期平安京の都市空間構造;中世都市嵯峨の変遷;中世後期京都の都市空間復原の試み;一七世紀京都の都市構造と武士の位置;近現代期京都の富裕層と都市空間構造)
都市図と都市構造への接近―むすびにかえて
著者等紹介
金田章裕[キンダアキヒロ]
京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。京都大学博士(文学)。京都大学大学院文学研究科教授。専門は、歴史地理学・人文地理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。