内容説明
遺稿『オプス・ポストゥムム』を初めて本格的に取り上げ、理論理性と実践理性の連関を論じつつ、カント自我論の新しい展開を明解な筆致で跡づける。
目次
第1章 カントにおける対象と主体―超越論的対象と超越論的主体という二つのXの観点から
第2章 実体的自我から主体的自我へ―カントの自己認識理論を手がかりに
第3章 カントにおける自由の実在性の問題
第4章 カント実践哲学における感情の問題
第5章 『オプス・ポストゥムム』におけるカントの自己定立論
第6章 カント最晩年の超越論的哲学
著者等紹介
内田浩明[ウチダヒロアキ]
日本学術振興会特別研究員(哲学)。1970年兵庫県加古川市生まれ。1995年立命館大学文学部哲学科卒業。1997年京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。2002年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、京都大学博士(人間・環境学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。