内容説明
チンパンジーの生態や行動、文化には地域差があることがわかってきた。タンザニア西部・タンガニイカ湖畔の豊かな森で暮らす“進化の隣人”たちのありのままの姿を、多面的に、間近に、しかもかれらに干渉せずに捉えることで、地域個体群の独自性と重要性が明らかになる。
目次
第1部 概説(マハレ調査小史;三七年の研究概要)
第2部 環境(森のなかの食べもの―チンパンジーの食物密度と空間分布;カソジェ調査地域の植生と遊動パターン―国立公園開設前後の二〇年間における変容 ほか)
第3部 生態(人口動態;捕食者―ライオンがチンパンジーを食う ほか)
第4部 社会行動とコミュニケーション(音声が伝えるもの―とくにパントフートをめぐって;遊びの成立 ほか)
著者等紹介
西田利貞[ニシダトシサダ]
京都大学大学院理学研究科生物科学専攻教授
上原重男[ウエハラシゲオ]
京都大学霊長類研究所社会生態研究部門教授
川中健二[カワナカケンジ]
岡山理科大学総合情報学部生物地球システム学科教授
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