内容説明
「冠詞は難しい」と中級以上の欧米語の学習者なら誰でも思う。しかし、それは本当だろうか?言葉が置かれる「場」に着目する認知論的方法で、冠詞の用法に明確な説明をあたえる。
目次
序章 冠詞を理解する、とはどういうことか
第1章 悩ましき定名詞句―先行研究の仮説と本書の立場
第2章 先行詞のない定名詞句の用法―認知フレームを用いた新しい解釈
第3章 属格をともなう定名詞句の用法―the wing of the planeとa wing of the planeはどのように異なるのか
第4章 いわゆる直示的用法―「意味解釈のフレーム」からのアプローチ
第5章 照応的用法―カメラワーク・メタファーと意味解釈のフレーム
終章 発話の領域・状況と認知が冠詞を決める
著者等紹介
小田涼[オダリョウ]
現在、京都大学非常勤講師。1976年京都府生まれ。1998年京都大学総合人間学部卒業。2000年秋から2002年秋までストラスブール・マルク・ブロック大学に留学、DEA(言語科学)取得。2002年秋から2004年秋までフランス政府給費留学生としてパリ・ソルボンヌ大学に留学。2009年京都大学にて博士(人間・環境学)の学位を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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