内容説明
現代日本が直面した、まさしく1000年に一度の大地震。しかしメキシコでは、わずか30年の間にM7‐8クラスの地震が頻発する。著者14年の現地での研究から得たものから、日本の地球科学が学ぶべき示唆とは何か。
目次
第1章 メキシコと中米地域のテクトニクス(プレート・テクトニクスから見たメキシコ―中米地域と日本列島;6500万年前のメキシコ ほか)
第2章 メキシコと近接地域の大地震(古代の地震;16‐18世紀の地震 ほか)
第3章 メキシコの地震関係研究機関と観測網(CENAPREDメキシコ国立防災センター;UNAM‐IGEFメキシコ国立自治大学地球物理研究所 ほか)
第4章 研究ノート(大地震の断層の動的破壊過程;プレート沈み込み帯での大地震間のストレス相互作用 ほか)
第5章 まとめ
著者等紹介
三雲健[ミクモタケシ]
1953年京都大学理学部地球物理学科卒、1958年同大学院理学研究科中退、理学部助手、1960年理学博士、京都大学防災研究所助教授、1961‐1964年東京大学地震研究所、カリフォルニア工科大学地震研究所、カリフォルニア大学バークレイ校、各研究員、1973年京都大学防災研究所教授、専門は地震学、固体地球物理学特に地震発生機構、地震テクトニクスなど、1992年停年退官、京都大学名誉教授。この間1974‐1975年地震学会委員長(現・日本地震学会会長)、1985‐1991年日本学術会議・地震学研究連絡委員会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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