内容説明
「健常者」基準で成り立つ学問そのものの限界を揺さぶる新たな知が、人間の可能性を大きく拡張する。大学での障害者支援の過去・現在・未来を見据えた、希望に満ちた「障害学習」のすすめ。
目次
第1部 障害学生支援の理論と実践(高等教育のユニバーサルデザイン化を目指して;支援の場から学びのコミュニティへ―京都大学の障害学生支援;障害学生支援と障害者政策;聴覚障害学生支援の最先端―音声認識による字幕付与技術)
第2部 障害学習発信の課題と展望(学びあいと支えあいの原点―京大点訳サークルの誕生;盲学校における視覚障害者の学習―感光器、点字プリンタ、ポリドロン;博物館とバリアフリー;触って楽しむ天文学―宇宙を感じる試み)
共活社会を創る
著者等紹介
嶺重慎[ミネシゲシン]
京都大学大学院理学研究科教授。神戸市出身、1986年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士。専門は宇宙物理学、特にブラックホール天文学。一般向け講演や一般書執筆に加え、バリアフリー学習教材(点字版や手話版)製作にも力を入れている。2007年井上学術賞、2008年日本天文学会林忠四郎賞、2012年京都新聞教育社会賞受賞
広瀬浩二郎[ヒロセコウジロウ]
国立民族学博物館民族文化研究部准教授。1967年東京都生まれ。13歳の時に失明。筑波大学附属盲学校(現在は視覚特別支援学校)から京都大学に進学。2000年同大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、触文化論。2001年より国立民族学博物館に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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