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変容する親密圏/公共圏
男子の権力

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  • サイズ A5判/ページ数 307p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784876984985
  • NDC分類 369.42
  • Cコード C3336

内容説明

勝負へのこだわり、ふざけた規則違反―児童中心主義の保育は「男子支配」を助長しないか。学童保育でのフィールドワークをもとに、子どもたちの遊びや会話からその生活現実に迫る。保育の現場にジェンダーに敏感な視点を取り入れるために。

目次

第1部 理論と方法(男子の権力の理論化;A学童クラブでのフィールドワーク―調査の対象と方法)
第2部 クラブ運営と自由遊び(クラブ運営とジェンダー;男女の分離と保育者の関わり―10月遊び調査から)
第3部 男子の仲間文化(「強さ」の価値と能力主義;攻撃の文化―スポーツ、闘い遊び、粗暴な言動;柔らかい声―異質性と抵抗性)
第4部 保育の指導法と男子の権力(受容中心の指導と「腕白」なパフォーマンス―帰りの会の場面記述から;児童中心主義とジェンダーへの無関心―C先生へのインタビューから;現場の課題としてのジェンダー問題;社会化論とポスト構造主義―日本の教室研究の理論的な展開)

著者等紹介

片田 孫朝日[カタダソンアサヒ]
灘中学校・高等学校教諭。京都大学大学院文学研究科行動文化学専攻博士学位取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

25
学童クラブのフィールドワークとインタビュー調査をもとに、男の子のジェンダー権力が構築されていく過程を分析した社会学の研究書。保育における「児童中心主義」が男子の攻撃的な言動を容認してしまうというパラドックスを解明している。ポスト構造主義に依拠しながら、男子が女子の空間を侵犯し、あるいは女子を見下す言動に出ても、子どもの個性や発達の問題として解釈してしまうスタッフの語りを教育社会学とジェンダー研究を参考にしながら分析している。また、男子の相互作用の中にもジェンダーの追認がある。読み応えがある。(続く)2022/04/26

kaikaikorokoro1

2
児童中心主義の教育がジェンダーの問題を見えなくする。「強い」覇権的な男らしさが、スポーツなどを通して成立することで、男子優位は腕力や攻撃性の領域から、ルールに基づく競争の領域に移り、より一般的で正当化されさ基準に基づくものとなるー>納得2015/05/01

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