日本中世の黎明

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  • サイズ A5判/ページ数 664p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784876984145
  • NDC分類 210.36
  • Cコード C3021

内容説明

地方における徴税・財政、土地制度から、国司・受領の執務の実態までを、綿密な資料検討から描き出し、王朝国家論が組み込み得なかった、貴族社会から地域社会に至る、平安時代の多様な社会編成の有様を解明。新世紀に相応しい、平安時代像の新しい枠組みを提示する画期的研究書。

目次

第1部 土地制度と荘園(国の検田;立券荘号の成立;東大寺領大和国小東荘)
第2部 徴税制度と財政(徴税制度の再編;東大寺の組織と財政;国家財政・徴税と商業)
第3部 国務文書と国務(倉印と受領の執印;平安時代の国務文書;平安時代の国衙と領主;清胤王書状群の書状と言上状)
第4部 平安時代の歴史的位置(平安時代における国家・社会編成の転回;律令国家の諸段階;中世の黎明)

著者等紹介

佐藤泰弘[サトウヤスヒロ]
1963年徳島県徳島市生まれ。1986年京都大学文学部史学科卒業(国史専攻)。1993年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。1995年京都大学博士(文学)取得。日本学術振興会特別研究員、甲南大学文学部講師などを経て、1999年甲南大学文学部助教授、現在に至る。専攻日本古代中世史。著書に『京都大学文学部博物館の古文書第11輯 永昌記紙背文書』(編著)思文閣出版1993年。『日本古代荘園図』(共著)東京大学出版会1996年
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