出版社内容情報
ハイデッガー哲学は「転回」と呼ばれる変容を経るが、本書は一貫した主題と思想をもつという立場に立って、初期著作『存在と時間』の中断が後期哲学の主題とどのように連結するかについて独自の解釈を提示する。
内容説明
ハイデッガーの思索の歩みは『存在と時間』以降「転回」をめぐって変貌を遂げる。「形而上学」という概念に注目しながら、ハイデッガー後期哲学との連結を解明する。
目次
第1編 由来への帰還(自己―自立性について;他者―友情について;超越―存在の問いの答え方;神話―始源への歩み(1))
第2編 将来への移行(自然―メタ存在論の行方;真理―隠れの現れ;詩作―始源への歩み(2))
著者等紹介
田鍋良臣[タナベヨシオミ]
1980年高知県生まれ。2009年京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。2012年京都大学博士(文学)。専攻、宗教哲学。現在、京都大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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