内容説明
経済のグローバル化や少子高齢化が進む中でますます大きな役割が期待される地方自治体は、時々刻々と変化する金融市場とどのように接し、活用していけばよいのだろうか?地方債の共同発行という長年のテーマに、北欧や米国など多種多彩な国際事例を視野に入れた新たな視角から迫り、地方債市場の制度インフラの創造に向けた構想を呈する。
目次
第1章 地方分権時代に求められる地方債発行のあり方
第2章 地方共同資金調達機関とは何か
第3章 200年の伝統を誇る公的支援重視モデル―英国PWLBの事例を中心に
第4章 究極の市場競争重視モデルとしての民間地方共同資金調達機関―米国金融保証(モノライン)保険の事例を中心に
第5章 もう一つの市場競争重視モデルとしての競争創出型―地方共同資金調達機関の北欧モデル
第6章 変わるわが国地方債市場と変わらない「支援」への固執―市場競争重視モデルへの創造的転換は可能か
著者等紹介
三宅裕樹[ミヤケヒロキ]
1982年京都府京都市生まれ。2000年ヴィアトール学園洛星高等学校卒業。2004年京都大学経済学部卒業。2006年京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。同年野村證券株式会社入社、株式会社野村資本市場研究所出向(11年まで)。2014年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。現在、博士(経済学・京都大学)。2014年4月より京都大学大学院経済学研究科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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