内容説明
世界の多くが産業化を遂げた現在も、社会の不平等は偏在する。性別分業や家族制度と関係するジェンダーに注目し、労働市場と社会階層の特徴を析出する。
目次
第1章 東アジアの労働市場と社会階層―研究の背景と枠組み
第2章 グローバル化のなかでの失業リスクの変容とジェンダー差―日本と台湾の比較からみる制度要因の影響
第3章 韓国における経済危機、労働市場再編成と職業移動:1998‐2008
第4章 女性のライフコースと就業パターン―変化する日本型雇用システム
第5章 積極的労働市場政策は親密性の自殺予防効果を高めるか―1980年から2007年における日韓を含むOECD27ヵ国の動学的パネル分析
第6章 性別職域分離は地域によってどう異なるか―日本における分析
第7章 自営業の継続と安定化―家族、ジェンダー、労働市場の視点から
第8章 物質主義はどこで生き残っているのか―東アジアにおける階層帰属意識
著者等紹介
太郎丸博[タロウマルヒロシ]
京都大学大学院文学研究科准教授。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程退学。専攻は社会階層論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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