アフリカ農耕民の世界―その在来性と変容

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 200p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784876983278
  • NDC分類 389.08
  • Cコード C3345

内容説明

「どうもアフリカは暮らすのには大変なところらしい」。しかしそれは本当だろうか?西洋近代は、いたずらにアフリカを後進と規定し、何よりもその在来農業の潜在力を意図的に過小評価してきた。地域の風土に適合しながら、持続的かつ「集約的」に発展してきたアフリカ農業の実際を紹介しながら、独自の農耕文化を育んできた人々の暮らしとその未来を、希望を持って描く。

目次

序 アフリカ農耕民研究と生態人類学
第1章 市場経済化と焼畑農耕社会の変容―ザンビア北部ベンバ社会の事例
第2章 バナナとともに生きる人びと―タンザニア北西部・ハヤの村から
第3章 タンザニア・マテンゴの掘り穴耕作とコーヒー栽培―「土造り」と「木造り」による集約的農業
第4章 エチオピア・コンソ社会における農耕の集約性
第5章 アフリカにおける持続的な集約農業の可能性―エンセーテを基盤とするエチオピア西南部の在来農業を事例として

著者等紹介

掛谷誠[カケヤマコト]
1945年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。現職、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授。関心分野、タンザニア、ザンビアの農耕民の生態人類学的研究

大山修一[オオヤマシュウイチ]
1971年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、人間・環境学博士。現職、東京都立大学理学研究科地理学教室助手。関心分野、環境変動にともなう農耕民の適用様式と生業構造

丸尾聡[マルオサトシ]
1974年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程在学中

加藤正彦[カトウマサヒコ]
1966年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。現職、関西学院大学非常勤講師。関心分野、アフリカにおける在来の集約的農業

篠原徹[シノハラトオル]
1945年生まれ。京都大学理学部および文学部卒業、文学博士。現職、国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学教授。関心分野、人と自然の関係に関する民俗学的研究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。