内容説明
ニホンザルは日本固有のサルとして、またヒト以外では最も北にすむ霊長類として極めて貴重な存在である。しかし、近年はサルによる農作物被害の問題が深刻となっている。野生動物の保護と人間の暮らしを両立させるための基本的な考え方と実践的な方策を探る。
目次
第1章 猿害との出会い
第2章 被害はなぜ起きる?
第3章 被害管理とはなにか
第4章 採食戦略としての農地採食
第5章 農地と集落の環境整備
第6章 被害防除技術
第7章 行政レベルの被害管理
第8章 ニホンザルの過去と現在
第9章 里のサルとつきあうには
著者等紹介
室山泰之[ムロヤマヤスユキ]
京都大学霊長類研究所附属ニホンザル野外観察施設助手。京都大学博士(理学)。1962年京都府生まれ。1992年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員、ルイパスツール大学客員研究員、京都大学霊長類研究所非常勤研究員、科学技術振興事業団科学技術特別研究員(農林水産省森林総合研究所関西支所勤務)を経て現職。専門、野生動物管理学、動物行動学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。