出版社内容情報
人が暮らす最も寒い地域,シベリア。水の凍結と融解が自然環境を支配し,特有の生態系と文化を育んできたこの地は今,大きな変化に晒されている。温暖化による生態系と水環境の変化,社会変化がもたらす影響と,それに適応して生きる人々の姿を描く。
内容説明
人が暮らす最も寒い地域、シベリア。水の凍結と融解が環境を支配し、特有の自然と文化を育んできたこの地は今、大きな変化に晒されている。温暖化による生態系と水環境の変化、社会変化がもたらす影響と、それに適応して生きる人々の姿を描く。
目次
第1部 シベリアの自然と水環境(気候・凍土と水環境;シベリアの植生;シベリアの動物相と温暖化の影響)
第2部 荒ぶる水―シベリアの洪水と社会(シベリアの河川流出;氾濫原の農牧地利用と気候変動;恵みの洪水が災いの水にかわるとき)
第3部 水をめぐる多様なまなざし―北方諸民族の文化にみる水(北方諸民族のフォークロアにみる水観念;チュクチ・カムチャツカ諸語のフォークロアにみる自然観;口琴ホムスを通じてみたサハの自然と人)
第4部 気候変化への社会の適応(適応と脆弱性;資源動物利用に関わる環境変動と住民の適応;洪水リスクへの適応―サハ共和国の移住政策;シベリアの水環境変動と社会適応―東日本大震災との対比からみたリスクへの対応)
著者等紹介
檜山哲哉[ヒヤマテツヤ]
名古屋大学地球水循環研究センター教授。名古屋大学大気水圏科学研究所助手、同・地球水循環研究センター助教授および准教授、総合地球環境学研究所准教授を経て、2014年4月から現職。専門分野は水文学、気候・気象学、地球環境学
藤原潤子[フジワラジュンコ]
日本学術振興会特別研究員。東北大学東北アジア研究センター機関研究員、総合地球環境学研究所上級研究員などを経て、2014年10月から現職。専門分野は文化人類学、ロシア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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