内容説明
人生の岐路に立ったとき、サルやヒトがいかなる生活史戦略のもとで決断してきたか、人類が進化する過程で生活史がどのように変化したか、近代人の生活史はいかにユニークか。成長に何年かけ、どの位の大きさの子供をいくつ生み、何歳まで生きるべきかを予測・説明する「人生計画」の理論を、霊長類の生活史をもとに紹介する。
目次
第1章 生活史というあなた(一生の自分が自分自身;生活史観 ほか)
第2章 共に生きる我らの人生(年齢別統計の妙;生活史は如何にして研究するか ほか)
第3章 我が人生に悔い無し―生活史戦略に内包される生涯の駆け引き(人生の悩み;霊長類という生き方 ほか)
第4章 サルとは違うヒトの生涯―霊長類の成長(育ち盛りのモンベヤール君;霊長類の成長曲線 ほか)
第5章 大人の稼ぎ―生涯を決める生活資源の分配(生命保険の生活史戦略;ヒトの特異性 ほか)
著者等紹介
スプレイグ,デイビッド[スプレイグ,デイビッド][Sprague,David]
独立行政法人農業環境技術研究所生態管理ユニット研究リーダー。Ph.D.。1989年イェール大学人類学部博士号取得。京都大学理学部特別研究員、京都大学アフリカ地域研究センター特別研究員、筑波大学講師、農業環境技術研究所主任研究官を経て現職。専門は霊長類社会生態学、保全生態学
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