内容説明
我々はふだん地上の大きな動物たちしか見ていない。だが、なかなか目にすることのない土の中にも原生動物からミミズやトビムシまで、様々な動物が住んでいる。トビムシを中心に、その豊かな生物相を、観察の方法なども説明しながら、いきいきと描き出す。
目次
第1章 生態系における生物の位置
第2章 土壌分解系の生物群集を観察する
第3章 土壌分解系の提供する「食物‐住み場所テンプレート」形成の過程
第4章 「食物‐住み場所テンプレート」を利用する土壌動物群集
第5章 熱帯と温帯森林における落葉分解過程と土壌動物群集
第6章 新しい環境論としての地球共生系の発想
著者等紹介
武田博清[タケダヒロシ]
京都大学農学研究科森林生態学分野教授。京都大学農学博士。1948年愛媛県新居浜市生れ。1971年名古屋大学農学部林学科卒業。1976年京都大学農学部農学研究科博士課程修了。1976年京都大学農学部森林生態学研究室助手。その後、同助教授を経て1997年より現職。専門は森林生態学
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