内容説明
時に出来事の連鎖に巻き込まれながら、自らが情動の流れの一部となって産み出された新しい民族誌。著者のフィールドでの経験は、人の死という衝撃に彩られている。
目次
序章 情動のエスノグラフィにむけて
第1章 混住するムスリムと仏教徒―私の調査地
第2章 集団憑依‐伝染する情動―学校・身体・精霊
第3章 クルー・ノーム‐「のめり込む」生―エビ養殖の顛末
第4章 チャイ‐「姦通殺人事件」―サックシーとピーノーン
第5章 ヤーイ・チット‐老女は自殺したのか―親子と諦念
第6章 ノン‐死のにおい―身体観と偶有の生
第7章 ナー・チュア‐人と家と「私=民族誌家」―生のプロセス
著者等紹介
西井凉子[ニシイリョウコ]
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。1959年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程中途退学、博士(文学)。研究テーマは東南アジア大陸部の人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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