内容説明
夢と病気との関連、邪気、憑きもの、瘧などの迷信、そしてこれらを治療する「ヨリマシ加持」を題材に、平安貴族が病気とどのように戦ったのかを明らかにする。
目次
序章 精神史の分析方法
第1章 平安貴族社会の夢観念
第2章 ヨリマシ加持の登場―その成立と起源
第3章 平安貴族社会の邪気概念
第4章 摂関期の王権と邪気観念―藤原道長の邪気観念
第5章 日本古代・中世における瘧病認識の変容
補論 貴族社会の多面性―『東山往来』に見る院政期の習俗と合理的思考
終章 精神史のその後
著者等紹介
上野勝之[ウエノカツユキ]
国際日本文化研究センター共同研究員。日本古代・中世文化史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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