内容説明
哲学を学ぶのにどうして哲学史を学ぶのか?現在における問題を考えるだけではどうしてだめなのか?本書は、この素朴な疑問に正面から立ち向かい、哲学史を学ぶ意義を改めて考える。
目次
第1部 哲学史への問い(哲学史と教養―古典を読むこと;最近の二つの哲学史観―問題史と発展史について)
第2部 知にとって歴史とは(歴史と哲学;懐疑論についての歴史的考察―「ものごとを疑う」あるいは「知っている」ということ)
第3部 哲学の古典をどのように読むか(必然性と自由の問題―ライプニッツと共に考える;非物質論とはどのような考え方か―バークリ哲学から見出される多様な意義;超越論哲学の歴史的背景―カントとスピノザ主義)