内容説明
米軍兵士と日本人女性との結婚の実態にせまる。米軍基地内ではじめてのフィールドワークが明かすフェンスの中の米兵と日本人妻の日常世界。
目次
第1部 米軍と沖縄社会との接触(米海兵隊の世界;米軍の家族支援制度;米軍基地と地域社会との交流)
第2部 出会い、結婚、葛藤(9名の男女の紹介;独身時代から出会いまで;結婚生活)
第3部 米軍と沖縄社会の間で揺れ動く夫婦(米軍基地と地元の反基地運動との狭間にて;異動をめぐる夫婦の思い―沖縄における退役軍人の生活を中心に;離婚;軍人妻たちのネットワーク形成)
著者等紹介
宮西香穂里[ミヤニシカオリ]
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。専攻は文化人類学。京都大学東南アジア研究所研究員・学術振興会特別研究員(PD)を経て現在、メリーランド大学アジア校(University of Maryland University College Asia)非常勤講師。在日米軍沖縄調整事務所(Okinawa Area Field Office,USFJ)で政務調査分析官として勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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にな
1
微妙な情報量にある意味で大変だったと思います。研究書というよりも軍人妻の話。経済的格差によって自立ができた人と地理的・歴史的経緯から難しい人に対する蔑視を持った本土出身の軍人妻に男尊女卑から抜け出したい軍人妻の話しとかから見えてくるのは分断とジェンダーの問題だったりしてものすごくやるせない。2013/10/05
mimiko
1
さまざまな矛盾と向き合いながら暮らしている軍人妻たちのライフスタイルを知ることができた。もっと密着ルポみたいなのを期待していたのと、複数の人々の記述があるせいか、思ったより内容はあっさりかな。2013/02/15
takao
0
夫が異動となれば大変だな。2017/08/27
ハヤブサの竜
0
米軍基地からみた沖縄文化を見せてくる。デモをするけど、基地が解放すれば押し寄せる。そんな沖縄。沖縄県人の時間をまもらない体質に振り回される米兵もたいへんじゃよな2014/04/18
ふら〜
0
米軍人の妻、そして米軍人への多くのインタビューを通して彼等が持つ葛藤や直面している現実を克明に描き出す。事例も豊富で、沖縄に残るかどうかや基地問題の捕まえ方など非常に興味深い。2020/04/01