西洋古典叢書<br> 歴史〈1〉

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西洋古典叢書
歴史〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 521p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784876981175
  • NDC分類 231.4
  • Cコード C1322

内容説明

前431年、ギリシア世界を二分するペロポンネソス戦争が起こった。アテナイに生まれ、自らも参戦したトゥキュディデスが戦争の歴史を著わしたのが本書である。悲惨な戦いや疫病流行などの精細きわまる描写で、ポリスの状況や人々の心理が臨場感、緊張感を伴って遙かに時を隔てて現代の読者に伝わってくる。ペロポンネソス戦争を描き「歴史」に輪郭を与えた極限の構文が、碩学の渾身の新訳でよみがえる。

目次

第1巻 序論と前史(序論と太古以来の前史の概観;戦争の直接的原因 ほか)
第2巻 戦争第一年から第三年まで(プラタイア事件の発生;双方の軍事力と同盟国 ほか)
第3巻 戦争第四年から第六年まで(ペロポンネソス軍の第三回アッティカ侵入;アテナイ軍、レスボス島を攻囲 ほか)
第4巻 戦争第七年から第九年まで(シュラクサイ軍とロクリス軍によるメッセネ占領;ペロポンネソス軍の第五回アッティカ侵入 ほか)
第5巻 戦争第十年から第十六年まで(一年間休戦終結;クレオン指揮下のアテナイ艦隊、トラキアへ遠征 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

6
G・アリソンが台頭する大国と既成の大国の間に起こる現代の抗争を「トゥキディデスの罠」と呼んだのは、古代ギリシャに出た本書が現代世界の対立構造モデルとして有効だと考えたからだろう。本書は、著者がアテナイの将軍として27年に及ぶスパルタとのペロポネソス戦争を記述した戦史だが、その記述は自国の国益を主張する視点から書かれていない。自ら従軍したこの覇権戦争が、国家自体を揺るがす危機を抱えると捉えた著者は、後の世代に正確にその有様を伝える姿勢を貫いたのだという。本館ではメロス対談の権謀術数が国際政治の今を思わせる。2022/06/22

ヴィクトリー

4
ペロポンネソス戦争について知りたくて読む。印象に残ったのが記事中の演説の多さ。腰の定まらない自国民や配下の兵士を宥めたり、激励したり、他国の人を相手に自分の有利な様に交渉したり…。弁舌で相手を説得させる事が重要なのは「アナバシス」でも描かれていた様に古代ギリシアの特質なのだろう。その中で、相手に嘆願しているはずなのに少しも卑屈なところがなく、やたらと堂々としているのも気になった。自分の立場の正しさ、嘆願に応じた場合に相手が如何に得をし、応じない場合は如何に損をするか説く。ソフィストが流行るのも当然か。 2013/01/14

Hotspur

1
ヘロドトスに批判的なスタンスで書かれた本書は、バーバラ・タックマンの『八月の砲声』を想起させる。アテナイとスパルタ(この名はほとんど使われず、主に「ラケダイモン」)の対立構造とこれを取り巻く複雑怪奇なポリス間の政治外交。トゥキュディデスも脱線ではヘロドトスに負けず、現在と過去を頻繁に往復する。敵と、敵の敵と、敵の敵を裏切る者と、アンプラキアとアンピロキアと、何が何だか分からなくなる。武器を取っての闘いと等しく、各所での弁論の闘い。アテナイとラケダイモンの講和条約で上巻は終わる。2019/07/15

InTheCastle

0
過去読了分追加。面白い。陰謀・調略をはりめぐらし、敵と味方が目まぐるしく変わる。作者の冷静な観察力には感服する。古代の人間だからといって妙なオカルト理論を持ち出すわけでもなく、原因と結果の考察力がすばらしい。2014/07/06

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