日本語教師のための評価入門

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日本語教師のための評価入門

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  • サイズ B5判/ページ数 271p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784874245569
  • NDC分類 810.7
  • Cコード C3081

出版社内容情報

評価がわかれば、日本語指導は変わる。全米最大の日本語教育機関であるハワイ大学で、長年日本語教育に携わってきた著者が、「評価」に関する基礎的な事項から実践の方法まで惜しみなく解説。授業に役立つ実践例や資料も多数収録。

本書は、評価についてもっと学びたい、学生の学びを支援できる評価というものを考えたいという教師、そして評価に前向きに取り組んでいる教育機関のニーズに応えることを目標に、執筆しました。著者は、ハワイ大学マノア校の日本語科で二十年以上教鞭を執ってきました。本校は、全米で最大の日本語課程を提供しており、毎学期千人以上の学生が日本語を学習しています。また、ハワイ州では、高校はもちろんのこと、小学校でも日本語は一番人気のある外国語で、今日も何千人という児童が日本語を学習しています。このような事情もあり、著者はハワイ州の小学校における日本語教育の評価にも取り組んできました。さらに、2008年から本校の管理職としての任務も兼ねるようになってからは、教師と管理職という両方の立場から評価を考える機会を持つこともできました。本書では、評価理論(テスト理論も含む)や先行研究を論じながら、著者が現場で行ってきた数々の評価活動や研究を事例として取り上げ、その目的、実施、解釈などについて具体的に説明してあります。(まえがきより)

第1章 言語テストの作成と使用に関する基本事項
 1.1. 「評価」をどう捉えるか
 1.2. 診断的評価、形成的評価、そして総括的評価
 1.3. 目標基準準拠テストと集団基準準拠テスト
 1.4. テストの妥当性と信頼性
 1.5. 役に立つ言語テストとは
 1.6. 構成概念としてのコミュニケーション能力
 1.7. クラス内評価におけるシラバスの役割
 1.8. 成績判定と報告

第2章 日本語クラスにおけるテストと自己評価の実践
 2.1. 到達度テストの妥当性を高めるには
 2.2. テストの出題方法と解答形式
 2.3. 口頭のパフォーマンス評価:手順と評定方法
 2.4. 採点の一貫性と評定者訓練について
 2.5. 目標基準準拠テストの項目品質分析
 2.6. 自己評価の方法と役割

第3章 日本語プログラムの学習成果アセスメント
 3.1. プログラム対象の学習成果アセスメント:現状と動向
 3.2. プログラム対象の学習成果アセスメント:目的と多面的役割
 3.3. プログラム対象の学習成果アセスメント:計画と具現化
 3.4. プログラム対象の学習成果アセスメントのためのアンケート調査:事例研究
 3.5. 直接的な学習成果アセスメント:日本語作文テストと採点に関する問題点
 3.6. 間接的な学習成果アセスメント:プログラム修了アンケートの方法と用途

第4章 日本語の能力テストとプレースメント・テストを利用した評価
 4.1. ACTFL言語能力基準と能力テスト
 4.2. 能力(熟達度)テストとしてのACTFL OPI
 4.3. ACTFL OPIの妥当性と信頼性に関する先行研究
 4.4. 日本語ACTFL OPIを利用した口頭能力の評価
 4.5. ACTFL言語能力基準に基づく日本語読解力の評価
 4.6. 日本語のプレースメント・テスト
 4.7. 項目応答理論を用いたプレースメント・テスト項目の分析

第5章 年少者対象の日本語プログラムの評価
 5.1. 年少者対象の日本語プログラムの評価方法
 5.2. 小学校における学習成果アセスメントの計画と実施
 5.3. 年少者用の日本語口頭テストと採点方法の開発
 5.4. 口頭テスト実施中の試験官と被験者との相互作用
 5.5. 口頭テスト結果の追跡(縦断的)分析の仕方
 5.6. 口頭テスト、聴解力テスト、及び自己評価結果の比較

第6章 日本語教育実習における評価
 6.1. 教育実習の目的、内容、及び評価
 6.2. ティーチング・ポートフォリオとは
 6.3. ティーチング・ポートフォリオの評価方法
 6.4. ティーチング・ポートフォリオ評価の有用性について
 6.5. 授業観察及びフィードバックの目的と手順
 6.6. 実習中のフィードバックの与え方と受け止め方

【著者紹介】
近藤ブラウン妃美(Kimi Kondo-Brown)

ハワイ大学マノア校(University of Hawai‘i at Mānoa)言語・言語学・文学部副学部長(Associate Dean, College of Languages, Linguistics, & Literature)。東アジア言語文学科教授(Professor, Department of East Asian Languages & Literature)兼任。教育学博士(Doctor of Education)。同校での教職歴20年以上。Language Learning, The Modern Language Journal, Language Testing, Foreign Language Annalsなどの欧米の主要な応用言語学研究誌に日本語教育や評価に関する研究論文を数々と発表。