目次
第1部 生命は神聖か(生命の価値は実在するか―近代思想のメタ倫理学的回顧;個的人間生命の不可侵性について―トマス主義自然法倫理学的考察;ナチ時代における「生きるに値しない」生命の抹殺政策とキリスト教―W.シュトローテンケのプロステタント的生命価値論;古代日本の死生観から見る生命という価値)
第2部 現代哲学における生命という価値(心・意識・人命の価値;生命に関する価値とリスクの功利計算は可能か?―意思決定科学の知見;Brain-Machine Interfaceから見る生命という価値;脳科学と生命の価値―倫理の脳神経科学としてのニューロエシックス)
第3部 生命倫理、法における生命という価値(「産」が生命倫理に語ること―「生命」の多義性;生命という価値と法;バイオエシックスにおけるモンスター神話;功利主義と生命の価値;看護の見地からの生命という価値;看護の見地からの生命という価値―命に寄りそう看護)
第4部 生命という価値と末期医療(医療現場における生命に対する価値判断について;ホスピスの現場からの生命という価値―存在と生きる意味を支える援助の可能性;終末期医療に関する態度とパーソナリティ)
著者等紹介
高橋隆雄[タカハシタカオ]
熊本大学大学院社会文化科学研究科教授(倫理学)
粂和彦[クメカズヒコ]
熊本大学発生医学研究センター准教授(分子生物学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。