内容説明
本書では、九州の弥生土器を素材として、土器の胎土に着目した実践的研究を行い、土器文化の特質の理解に向けて、従来とは若干異なるアプローチの可能性を提示する。
目次
第1章 弥生土器研究の課題、および問題設定
第2章 土器製作・消費過程における胎土に関する諸問題
第3章 国内における胎土分析の研究史と方法論的検討
第4章 北部九州における弥生土器の胎土分析の研究事例と分析モデル
第5章 弥生土器の胎土分析の実践
第6章 弥生時代の遠隔地間交流の再検討―勒島出土土器および壱岐・対馬出土瓦質土器・楽浪系土器の分析をつうじて
第7章 土器の色調変化からみた九州弥生土器文化の特質
第8章 考察―胎土分析からみた九州弥生土器文化の特質
著者等紹介
鐘ヶ江賢二[カネガエケンジ]
1971年福岡県生まれ。1995年西南学院大学文学部国際文化学科卒業。2002~2004年日本学術振興会特別研究員。2005年九州大学大学院人文科学府歴史空間論専攻博士課程修了。博士(文学)。現在、鹿児島国際大学博物館実習施設(考古学ミュージアム)学芸員(実習助手)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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