内容説明
ガンジス川流域の農村に広がる地下水汚染、安全な井戸作りに奮闘する日本のNGO団体、環境人類学の視点から援助のあり方を考える。
目次
第1章 遠い国の砒素汚染(バングラデシュへ;地下水砒素汚染問題の構造)
第2章 シャムタのはなし―「貧しい人ほど砒素中毒になりやすい」(シャムタという村;なぜ貧しい人が砒素中毒になるのか;村の食事と食材調達)
第3章 マルアのはなし―「ただ水源を作ればいいということではない」(マルア村と代替水源;水汲みは女子供の仕事―村のジェンダー構造;村の社会と代替水源の運営)
第4章 実践活動からわかること(シャシャ郡の砒素汚染対策事業;利用者組合の運営)
第5章 私たちのできることは何か
著者等紹介
谷正和[タニマサカズ]
九州大学大学院助教授(芸術工学研究院)、Ph.D.(人類学)。1991年アリゾナ大学大学院人類学研究科博士課程修了。アリゾナ大学応用人類学研究所研究員、宮崎国際大学比較文化学部助教授、九州芸術工科大学芸術工学部助教授を経て、2004年より現職。専攻は環境人類学、文化人類学、物質文化研究、考古学。研究内容は南アジアの地下水砒素汚染における農村住民の適応戦略の研究。文化的、社会的特性に配慮した開発援助方法の研究。都市ごみの人類学的研究など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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