内容説明
本書は、日本文学の本質がどのようなものであり、それがいつごろ形成され、どのように現在に至っているか、という非常に大きなテーマを扱ったものである。『古事記』にはじまって川端康成に至る約一三〇〇年が考察の範囲である。したがって、これは一つの文学史の試みであるが、同時に文学とは何かという一般論の試みにもなっていると言える。
目次
第1部 日本文学の本質(日本文学と「ゆらぎ」;日本文学の出発と展開;日本文学史の問題点;構造主義と日本文学 ほか)
第2部 日本文学の運命(『古事記』の歌;『万葉集』の歌;『古今和歌集』の歌;『新古今和歌集』の歌 ほか)
著者等紹介
デ・プラダ=ヴィセンテ,マリア=ヘスス[デプラダヴィセンテ,マリアヘスス][De Prada Vicente,Mar´ia Jes´us]
スペイン、サモラ市生れ。フランス国立東洋言語文化研究院卒業(日本語日本文学科)。福岡大学大学院日本語日本文学科博士課程前期修了。文学博士。現在、福岡大学、九州大学大学院などの非常勤講師
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