内容説明
こんにち、さまざまな経済主体による地球規模での活動はますます活発化している。経済活動のグローバル化が進展するなかで、企業、国、個人、地域といったレベルにおいて、あるいは先進国経済と途上国経済、国と地方、国家と市場など、さまざまな対立軸のなかで、多様な問題が噴出してきている。本書は、こうしたグローバリゼーションの諸相を「アジア経済」、「企業活動」、「地域システム」、「環境」という4つの側面から切り取り、分析を試みたものである。
目次
第1部 グローバリゼーションとアジア経済(アジアの分業構造の変化と中間財・資本財貿易―SITC5桁分類による日本とアジアのハイテク製品貿易の分析;グローバル化する日本の対外生産とアジア経済圏 ほか)
第2部 グローバリゼーションと企業(グローバル経済下における国際企業ネットワーク―内部化理論とシナジー理論を中心として;グローバル化の進展と経営リスク管理 ほか)
第3部 グローバリゼーションと地域システム(2000年ラウンド世界人口センサスの国際的動向と九州地域の国勢調査環境;都市システムと国際ロジスティクス ほか)
第4部 国際化と環境保全(国際化と環境保全に対応した西欧の青果物卸売市場制度―グローバル化に呻吟する我が国へのベルギーとドイツからの示唆;農業環境プログラムにおける協力原則―ドイツの水質保全プログラムの事例から ほか)
著者等紹介
矢田俊文[ヤダトシフミ]
1941年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。九州大学副学長、九州大学大学院経済学研究院教授(産業計画)。理学博士
川波洋一[カワナミヨウイチ]
1951年生まれ。九州大学大学院博士課程修了。九州大学大学院経済学研究院教授(国際金融)。経済学博士
辻雅男[ツジマサオ]
1943年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。九州大学大学院農学研究院教授(農業経営学、農村計画学、開発途上国論)。農学博士
石田修[イシダオサム]
1957年生まれ。九州大学大学院博士課程修了。九州大学大学院経済学研究院助教授(国際経済政策)
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