目次
高市皇子挽歌二題―異伝と壬申の乱の表現と
昭和戦前・戦中期の言論統制と新聞小説
火野葦平「バタアン死の行進」論―バタアン戦争と捕虜
二つの大戦をめぐる反戦詩人たち―オウェンとシットウェル再読
石川達三「生きている兵隊」の中国語訳に関する通時的考察
天平四年の節度使―戦争に赴く者への壮行歌と戦争に赴く当事者の漢詩を手がかりに
吉屋信子『女の教室』論―『未亡人』との接続をめぐって
山崎豊子『大地の子』の構想に関する考察―「製鉄所建設」シーンの作り方をめぐって
川端康成「生きてゐる方に」論―占領期に描かれた結婚の種々相
筒井康隆「ベトナム観光公社」論―戦争の当事者と傍観者の表裏
長谷川四郎「ガラ・ブルセンツォワ」論―亡命ロシア人の「内戦」とその終結