出版社内容情報
フランスにも狂った毒親が――実父から15年間軟禁され、過酷な教育を受けていた女性による、衝撃の告白。
【著者紹介】
パリ在住のセラピスト。3歳から18歳にいたるまでの、実父による監禁体験について、本書で初めて告白した。
内容説明
フランスでセラピストとして活躍中の著者が、幼少期の、実父による過酷な「監禁生活」を初告白。18歳で脱出を遂げるまでの、暗く息苦しい日々の全貌と、悲痛な心の叫びを克明に綴った、魂の記録。
目次
リンダ
ピトー
遠大な計画
母の過去
デコンブ先生
父と私の星座
プール
グリ・ネ岬
真っ暗な地下室
アルチュール〔ほか〕
著者等紹介
ジュリアン,モード[ジュリアン,モード] [Julien,Maude]
パリ在住のセラピスト。3歳から18歳にいたるまでの、実父による監禁体験について、『父という檻の中で』で初めて告白した
ゴーティエ,ウルスラ[ゴーティエ,ウルスラ] [Gauthier,Ursula]
ジャーナリスト。フランスの週刊誌『ロプス』などで活躍中
園山千晶[ソノヤマチアキ]
仏語翻訳者。上智大学仏文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんちゃん
17
図書館で。異常、という以外どんな言葉を使って表現したらいいのか、わかりません。虐待ではあることは間違いないのだけど、それ以上の恐ろしさを感じます。数少ない救いの手をしっかり握って、檻から社会に出てきた少女が、全うな社会人としての生活を営めるようになるまでは、想像を絶する苦難があったことと察します。著者がおいくつなのかわかりませんが、よくぞここまで…と涙が出ました。2016/05/04
yoko**
9
主人公は今フランスでセラピストになり、同じように苦しんでる人たちを助けている。傷つけられた人は本当に優しく強い。本当の優しさ、強さを知っているから。 読書は主人公にとって唯一の救いであった。世の中は【暴力】【侮辱】【復讐】にまみれているが、それでも人生は生きるに値することをドフトエフスキーは彼女に教えてくれた。2019/09/23
文花
1
読んでいる途中辛すぎて、中盤はとばしました。私も家族全員から虐待されていたので感情移入しすぎて震えてきました。著者の方がカウンセラーという事で、もし日本人だったら是非カウンセリングを受けてみたかったです。2016/03/24