ネットで暴走する医師たち―“医療崩壊”の深部で何が起きているか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784872903836
  • NDC分類 498.12
  • Cコード C0036

内容説明

ウィキペディア編集合戦、カルテ流出、2ちゃんねるで晒し者…相次ぐ病院事故!そのとき「医師専用サイト」で何が語られていたのか?『医療崩壊』著者・小松秀樹氏による取材回答文3000字掲載。医療を崩壊させたのは、医療事故被害者なのか?物言う患者は、「医療テロリスト」なのか?なぜ、医師と患者は対立してしまうのか?圧倒的な取材量で医療界の闇にせまる。

目次

第1章 カルテを流出させたのはだれか―奈良県立大淀病院事件(侮辱罪で捜査された医師;しゃべり続ける“鬼瓦” ほか)
第2章 追い詰められる遺族―杏林大学割り箸事件(『医療の限界』と割り箸事件;コピペされる事実無根の情報 ほか)
第3章 真実を求める遺族は「モンスター」か―福島県立大野病院事件(「2ちゃんで叩きまくる」;m3から始まった抗議運動 ほか)
第4章 「テロリスト」と呼ばれた被害者(医師を侮辱する発言;「医療崩壊」プロバガンダ ほか)
第5章 ネット医師たちはなぜ暴走するのか(全国医師連盟とネット医師;「自称被害者」というレッテル ほか)

著者等紹介

鳥集徹[トリダマリトオル]
1966年兵庫県西宮市出身。同志社大学文学部社会学科新聞学専攻卒業。同大学院文学研究科修士課程修了。会社員、フリーライター、出版社勤務等を経て、2004年からジャーナリストとして活動。最前線で活躍する医師500人以上を取材した経験を生かし、医療分野を中心に週刊誌・月刊誌等に執筆している。07年3月には『週刊朝日』でタミフル寄付金問題をスクープ。また、06年から08年にかけて、月刊誌『論座』に福島県立大野病院事件のルポを発表したほか、朝日新聞「私の視点」にも医療問題について寄稿。執拗な取材で医療界のタブーに斬り込む、気鋭のジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

funuu

8
「医療紛争の患者側当事者にはいくつかのパターンがある。病院が真摯に対応しなければならない本当の被害者も存在するが、それよりもクレーマー型の当事者の方が多く、病院はクレーマーへの対応に多くの人手と膨大な時間を取られている。」これが医師の本音でしょうね。2015/10/11

夜猫

2
医師もねらーと対して変わらないなと思いました(1部の人間なんだろうけど)。バッシングするのもわからなくはないけど、事故の再発防止にも真摯に取り組んでほしいものです。2013/05/10

TsumuRi

2
福島や奈良の産科の事件をめぐる報道とネット上の医師たちの対立をまとめた本。なんか報道も患者も医師も行政も、自分以外の集団に「理想的な○○であれ」という願望を押しつけすぎて、しかし現実は願望通りには回らないから吹きあがってるように見えた。お互いに「出来ることには限度がある」と腹を割っちゃう事は大事なんじゃないかと。2010/06/09

nuna

1
うーん。最終章以外は要らないや。医師と患者(あるいはマスコミも含めて)の対立構造がなぜ発生するのかを取材で明らかにすべきだったのでは。この本の書き方ではいたずらに対立構造を煽って助長するだけで益がない。医師・患者・マスコミの相互不信・相互無理解が端的に現れている。2009/02/08

最終バック九番手

1
全国医師連盟に参加している医師には何をされても仕方がないと諦めるしかない…表、グラフ:なし…参考文献:なし…索引:なし…第1版第1刷2009年1月1日…本体1500円2009/02/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/87726
  • ご注意事項