内容説明
人びとの“あいだ”に生きるとは。沖縄から台湾に売られ、朝鮮人男性と出会った宮城菊。出自、国家、性別、言葉―人びとを分かつ“境界線”を生きた軌跡から紡ぐ、経験の歴史学。
目次
序章 軌跡を辿り、歴史を開く―経験の歴史学に向けて
第1章 沖縄から台湾へ―経験のゆくえと生存のかたち1
第2章 植民地台湾での暮らし―経験のゆくえと生存のかたち2
第3章 基隆「水産」地域の形成と発展―国際港湾都市・基隆としての面目
第4章 『無言の丘』の歴史叙述―経験・場・東アジア
第5章 顕現する東アジア―経験のゆくえと生存のかたち3
第6章 喜友名嗣正が見た沖縄/日本
第7章 菊のキリスト教実践―経験のゆくえと生存のかたち4
終章 「菊」から「私たち」の物語へ
著者等紹介
冨永悠介[トミナガユウスケ]
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、タイ王国チェンマイ大学人文学部東洋言語学科日本語専攻講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。