内容説明
夢分析でこころの葛藤を超える?トラウマから回復するとは?臨床心理士はただ聞いているだけ?ポジティブな「老い」とは?呪術で病気を治す?宗教を信じる仕組みとは?被災記憶をどう継承する?「賭ける」ことで現在を超える?「わかっている」を超えたら世界が広がる?
目次
第1部 どうにも侭ならない“自分”を越える・超える(超越機能はイメージを介して現れる;トラウマ・逆境体験を超える治療共同体;精神と病とつながり;老いの憂いを超える)
第2部 合理化された予測可能な“いま・ここ”を越える・超える(呪術を理解する―文化人類学的アプローチ;世俗を超える;声なき被災者の経験を未災者に伝える;賭ける―人生の修錬としての賭け;オンライン座談会「不透明な時代を“人間”としてどう生きるか」)
著者等紹介
岡部美香[オカベミカ]
大阪大学大学院人間科学研究科・教授。大阪府生まれ。1997年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得満期退学、2000年博士(人間科学)。愛媛大学教育学部講師、京都教育大学教育学部准教授、大阪大学大学院人間科学研究科准教授を経て、2019年から同教授。教育思想史学会理事。20年以上にわたり、人間の発達・生成と教育にかかわる言説に作用する政治力学をテーマに研究を継続。2020年から「マイノリティ教育ラボ」を共同で立ち上げ、学生や地方自治体・地域の人々とともに、外国にルーツのある子どもたちへの支援や、夜間中学校におけるリテラシー教育に関する研究と資史料の保存などの活動に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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