出版社内容情報
「食べる」をキーワードに、心理学、社会学、教育学、哲学などの学問領域から、「人そのものと、人が営む社会」を明らかにする。「食べる」という日常的な行為をキーワードに、心理学、社会学、教育学、哲学、生物学などの広範な学問領域から、「人そのものと、人が営む社会」を明らかにする。各章では、味覚をつかさどる脳神経機構からの研究、乳幼児の食行動と関連した社会性の発達、贈与交換と共食、摂食障害、食事の作法、災害時の「炊き出し」、辺境地の食、サルや類人猿の食行動、食と性のタブー等について扱い、「人間とは何か」という問いに迫る。
第1部 「食べる」を通じて学ぶ
第1章 食を通した心の発達 清水(加藤)真由子
第2章 サルは共に食べて社会を学ぶ 中道正之
第3章 好き嫌いから「食べる」を捉え直す 八十島安伸
第2部 「食べる」を通じてつながる
第4章 「食べる」ことは「こころ」を映す―心理療法から拒食と過食を考える― 竹田剛 ・ 佐々木淳
第5章 ツールとしての炊き出し―災害救援における食の意味― 渥美公秀
第6章 エンデの村で食べること―インドネシア東部でのつながりのある暮し― 中川敏
第7章 ヒマラヤ高所における食の変化と病―「フィールド栄養学」研究から― 木村友美
第3部 「食べる」を通じて考える
第8章 「食べる」ことになぜ作法が求められるのか―「食べる」に関する教育人間学的考察― 岡部美香
第9章 「食べる」ことと性―食の哲学に関する一側面― 檜垣立哉
八十島安伸[ヤソシマヤスノブ]
著・文・その他/編集
中道正之[ナカミチマサユキ]
著・文・その他/編集
清水(加藤) 真由子[]
著・文・その他
竹田 剛[]
著・文・その他
佐々木 淳[]
著・文・その他
渥美 公秀[]
著・文・その他
中川 敏[]
著・文・その他
木村 友美[]
著・文・その他
岡部 美香[]
著・文・その他
檜垣 立哉[]
著・文・その他
内容説明
「分け合う」のは人間だけ?好き嫌いはどうやって決まる?初めて会う人と共に食べると打ち解けるのは、なぜ?サルやゴリラに離乳食はあるのか?ハンバーガーはなぜ手づかみで食べてもよいのか?ヒマラヤで糖尿病が増えているのはなぜ?
目次
第1部 「食べる」を通じて学ぶ(食を通した心の発達;サルは共に食べて社会を学ぶ;好き嫌いから「食べる」を捉え直す)
第2部 「食べる」を通じてつながる(「食べる」ことは「こころ」を映す―心理療法から拒食と過食を考える;ツールとしての炊き出し―災害救援における食の意味;エンデの村で食べること―インドネシア東部でのつながりのある暮し ほか)
第3部 「食べる」を通じて考える(「食べる」ことになぜ作法が求められるのか―「食べる」に関する教育人間学的考察;「食べる」ことと性―食の哲学に関する一側面)
著者等紹介
八十島安伸[ヤソシマヤスノブ]
大阪大学大学院人間科学研究科・教授。愛知県生まれ。1995年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程退学、2003年博士(人間科学)。福島県立医科大学講師、大阪大学大学院人間科学研究科准教授を経て、2017年から同教授。日本味と匂学会評議員。20年以上にわたり、ラット・マウスにおける味覚の好き嫌いの脳基盤をさまざまな研究手法を用いて探究してきた。食べ過ぎや拒食などの食行動異常を生じさせ、かつ、維持させる生理基盤を解明するために、動物モデル系における行動神経科学的研究に取り組んでいる
中道正之[ナカミチマサユキ]
大阪大学大学院人間科学研究科・教授。京都府生まれ。1984年大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了、1986年学術博士。大阪大学大学院人間科学研究科准教授を経て、2007年から同教授。2014年から2016年まで、同研究科長。2015年から日本霊長類学会会長。40年以上にわたり、野生ニホンザル集団の中で暮らすサルの顔を覚え、「誰が誰に何をしたか」を記録しながら、サルの行動発達や子育て、老いなどをテーマに研究を継続。1996年からは動物園で暮らすゴリラの観察も実施している。動物園で暮らす大型野生動物の子育てなども観察している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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かんがく
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宮崎太郎(たろう屋)