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内容説明
「ダッワに行く」(ダッワとはイスラームの宣教運動のこと)2004年4月28日、タイ南部で警察派出所の襲撃に参加したムスリムの多くが、事件の前日にこう言い残したという。このダッワをはじめとしたイスラームをめぐる外的諸力が、タイ南部のムスリムの生活にいかなる影響を与えているのか。現地でのフィールド調査をもとにその実態を詳細に描き出す。
目次
第1章 イスラーム世界のなかのタイ、タイのなかのイスラーム(イスラーム世界とタイ;タイ・ムスリム概観;M村)
第2章 イスラーム復興運動団体タブリーグと村落社会(タブリーグ概観;タイにおけるタブリーグ;M村におけるタブリーグ;タブリーグをめぐる村人の対応)
第3章 イスラーム教育の拡充と正当性をめぐるせめぎ合い(タイの初等・中等教育段階におけるイスラーム教育;M村におけるイスラーム教育の変遷過程;「正しい」イスラーム教育をめぐるせめぎ合い)
第4章 民間信仰をめぐる実践の変容(民間信仰の概要;変容する民間信仰;民間信仰をめぐる村人の関係)
第5章 宗教実践の再編:インド洋津波後の動態(インド洋津波;M村における津波被害と復興支援;新たな宗教実践の誕生;民間信仰の再興;村人の解釈)
著者等紹介
小河久志[オガワヒサシ]
1975年石川県生まれ。総合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。総合地球環境学研究所プロジェクト研究員、大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任助教を経て、常葉大学社会環境学部専任講師。専攻は文化人類学、東南アジア地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。