内容説明
今から百年前(大正時代初期)、大阪の乳児は4人に一人が誕生日の前に死んだ。親は生活水準を上げて、戦中期には10人に一人に減らし、こうして私たちの祖先は生き残り、私たちはいま・ここにいる。…乳児の母親たちの労働と家族形成、またそれを援助する社会事業の歴史を丹念に調べ上げた力作研究。
目次
序章
第1章 女工の結婚と出産
第2章 母胎の状態と先天的な死亡
第3章 食生活の改善:脚気と脳膜炎
第4章 乳児死亡の低減のために
第5章 住宅の改善と社会事業
第6章 公衆衛生体制の成立と占領下の保健事業
終章
著者等紹介
樋上惠美子[ヒガミエミコ]
1948年大阪市生まれ。2009年大阪市立大学経済学研究科前期博士課程修了。2013年大阪大学経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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