目次
1 直接的暴力に抗う(近代日本における「兵士」の誕生―兵営内教育と戦場での兵士;大阪大学に残る戦争遺跡;連合国占領軍の事故・犯罪による人身被害;朝鮮半島の戦争と平和;イスラエル/パレスチナ問題とは何か―故郷からの追放と占領下の生活;ドイツに見る「過去の克服」と歴史和解)
2 構造的暴力の洞察(平和を脅かす格差・貧困社会化;ハンセン病の歴史と近代大阪;遊牧の原理と核燃料サイクル―モンゴルのゴビ砂漠で生じた矛盾;無知の傲慢―暴走する核エネルギー利用;世界社会フォーラム―グローバルな構造的暴力に立ち向かう試み;人間性の起源と暴力の克服)
3 文化的暴力の克服(法による平和の探求とその現状;戦争のための歴史、平和のための歴史―東アジア諸国民の相互理解を阻むものは何か?;戦争は日本文学にどのように描かれたか;社会問題・社会病理としての学校―保護者間トラブル―教師の労働の特殊性に起因する苦しさ;エラスムスの平和論;多文化社会における他者理解の課題)
著者等紹介
木戸衛一[キドエイイチ]
大阪大学大学院国際公共政策研究科教員。ドイツ現代政治・平和研究。1957年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学、ベルリン自由大学で博士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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