出版社内容情報
遺跡では直接見てその地に立ち過去から現代へ流れる時間・空間を体感し、自分の国や世界を認識すると著者はいう。著者が考古学ーとりわけ古墳時代―に興味を抱き、研究してきた跡をたどりながら、市民は何に関心を求めているのかを追求する。なぜ古いむかしを研究するのか。クニが生まれる前から人は暮らし、富を得てクニが誕生すると貧富の差が出来、支配・被支配の人間関係が生まれて戦争へと向かっていく。その歴史を遺物や遺跡を直接見ることによって、現代人は自分たちの問題が見えてくるのではないかと著者はいう。
はじめに
狩人バチから埴輪へー昆虫少年が歩んだ道
?部 考古学から現代を考える
1章「歴史は何の役に立つの?」
2章 日本考古学の国際化
3章現代に生きる考古学
4章 アイルランドの水
?部クニのはじまり
5日章日本文化起源論と歴史学
6章弥生人とノロシ
7章 古墳が作られた時代
8章 継体朝という時代ー鉄をめぐる争い
おわりに - 古墳時代と成熟した国家の違い
都出 比呂志[ツデ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
狩人バチから埴輪へ―昆虫少年が歩んだ道。オオキンカメムシは宝物。その後、考古少年に転向した。いま、考古学の話題はメディアに氾濫しているがそれはなぜなのか。著者がおくる「現代に生きる考古学」のメッセージ。
目次
第1部 考古学から現代を考える(「歴史は何の役に立つの?」;日本考古学の国際化;現代に生きる考古学;アイルランドの水―ヨーロッパの畑作)
第2部 クニのはじまり(日本文化起源論と歴史学;弥生人とノロシ;古墳がつくられた時代;継体朝という時代―鉄をめぐる争い)
著者等紹介
都出比呂志[ツデヒロシ]
1942年大阪市生まれ。1988年大阪大学教授。1989年浜田青陵賞受賞。大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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