目次
序章 神仏習合と天神信仰(神仏習合の風景;反国家的な“カミ”)
第1章 大阪天満宮の「七本松伝承」(七本松伝承を読むために;大将軍社のメッセージ;「千」と「七」のメタファー;「松」のメタファー)
第2章 飛梅伝承と渡唐天神伝承(菅公愛梅説;「飛梅伝承」の変遷;北野天満宮の松と安楽寺の梅;渡唐天神伝承)
第3章 天神信仰と鶏・牛・柘榴(道明寺鶏鳴説話;柘榴天神伝承)
著者等紹介
高島幸次[タカシマコウジ]
1949年大阪生まれ。龍谷大学大学院文学研究科修士課程修了。大阪大学招聘教授、追手門学院大学客員教授、大阪天満宮文化研究所研究員などを兼務。夙川学院短期大学名誉教授。近江地方史および天神信仰史を専攻。滋賀県下の地方誌史多数。NPO法人上方落語支援の会理事、天満天神繁昌亭大賞選考委員なども勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sora
18
歴史が好きです。最近、天満宮に行ってきました。それでこの本・・・。読み終えるに、なんと4日間もかかりました。心して読まないと理解できない内容でした。私にとっては・・・。2016/06/12
くまきん
1
おおよそ神話、伝説は荒唐無稽で「そんな事あるか〜い!」という話が多いけれども、それを単なる作り話ホラ話と捉えずに、そこに込められた深遠なメッセージを読み取ろうというのが本書の趣旨である。その題材として取り上げられたのが、日本史上初めて(歴史的に実在した)人物、菅原道真を「カミ」に祀り上げた天神信仰である。「七本松伝承」「飛梅伝承」などが何を示唆しているのか、何のメタファーなのかを解析している。この時代の出来事の記録は、記紀の神話時代よりもはるかに情報量が多いので、それぞれ納得出来るものがある。2017/07/23