近代大阪の工業教育

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  • サイズ A5判/ページ数 431p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784872594089
  • NDC分類 375.6
  • Cコード C3033

内容説明

本書では多様な技術者供給の実態を全国ベースで概観するのではなく、対象地域を大阪に限定して、技術者供給の細部に分け入る。工業化・産業化の進展に基づく地域からの要請がどのような形で技術者の供給に繋がったのか、学校はこうした地域からの要請にどう応えようとしたのか、さらに新たな学科目、カリキュラムを提供することで新規教育需要を喚起することはなかったのか。逆に多様な人材の供給によって地域の産業発展がいかなる影響を受けたのか、就職後の技術者の熟練・技術形成、移動の実態はどのようなものであったのか、また教育機関で工業教育を担当した教員層に時代別にいかなる特徴が見出せるのかといった教育と工業化に関連する一連の問題を考える。

目次

工業化の制度的基盤としての工業教育―何故、大阪を取り上げるのか
第1部 高等工業教育の展開(明治期の大阪高等工業学校;戦間期の大阪高等工業学校・大阪工業大学・大阪帝国大学工学部 ほか)
第2部 中等工業教育の展開(戦間期における工業学校卒業生の就職・移動・昇進―大阪市立都島工業学校を事例に;戦間期大阪の職工学校―大阪府立西野田・今宮職工学校を事例に ほか)
第3部 公立夜間工業教育と工業各種学校の展開(戦前期大阪の公立夜間工業教育―大阪市立都島工業専修学校・大阪市立泉尾工業専修学校・大阪府立今宮職工学校夜間部を中心に;戦前・戦中期大阪の工業各種学校 ほか)
工業教育に関する近代大阪の経験

著者等紹介

沢井実[サワイミノル]
大阪大学大学院経済学研究科教授。1953年和歌山県生まれ。1978年国際基督教大学教養学部卒業。1983年東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程単位取得退学。東京大学社会科学研究所助手。1986年北星学園大学経済学部専任講師。1991年大阪大学経済学部助教授。1998年博士(経済学、大阪大学)。1998年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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そーよし

0
とにかくデータ量が凄い! 筆者の役割はあくまで調べ上げられた膨大なデータの解説者になっていて、だからこそ説得力のあるものになっていた。 生徒の入学時の倍率、就職先、卒業後の勤続年数、転職回数や教職員の学歴、勤続年数など、調査項目、取得項目のセンスの良さが感じられる。 とはいえ、これだけ分厚くてサクサク読めるってのも凄い!2017/03/10

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