目次
第1部 再解釈される歴史―戦争というコンフリクトをめぐって(沖縄戦をめぐる表象の政治―自治体史誌における「慰安婦」研究の形骸化に焦点を当てて;脱政治化される戦争―戦争の記憶をめぐるジェンダーの政治;日本における平和教育とジェンダー;戦争と男性性・ナショナリズム;未来からの記憶)
第2部 再構成される価値―人権をめぐるコンフリクト(アジア的価値をめぐる論争―文化と人権;日本の人権教育と道徳教育をめぐるコンフリクト―人権的価値と道徳的価値に関する一考察;アジア・太平洋地域の学校における人権教育の「制度化」にみる国家・市民社会の関係性;普遍的人権規準・人権教育と中国の伝統的価値感のコンフリクト;韓国における学校体罰と子どもの権利をめぐるコンフリクト;国際人権レジームの功罪―パプアニューギニアにおける保護命令の「誤解」をめぐって)
第3部 挑戦される制度―新たな正義の構想(社会理論の基礎としての公共性と正義―第2の近代に焦点をあてながら;ケアの倫理とコンフリクトの政治;法制度整備支援において何が重要か)
結語(競合する/しないジャスティス―どこにもありどこにもない)
著者等紹介
牟田和恵[ムタカズエ]
大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門はジェンダー論、社会学
平沢安政[ヒラサワヤスマサ]
大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門は人権教育学、生涯教育学。人権教育や多文化教育、ならびに市民性教育について研究をおこなってきた。社会的活動としては、(財)世界人権問題研究センター研究第五部(人権教育の理論と方法の研究)部長、文部科学省「人権教育の指導方法等に関する調査研究会議」委員、大阪府人権施策推進審議会会長など
石田慎一郎[イシダシンイチロウ]
首都大学東京人文・社会系准教授。博士(社会人類学)。大阪大学人間科学研究科特任助教を経て現職。専門は社会人類学・法人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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