内容説明
現代中国地域研究が資する学際性を歴史学と諸学との対話の方法として接合する新たな試み。
目次
歴史学と諸学との対話
第1部 グローバル大国・中国を透視する(社会の近代的再編 交通システムと近代山東における経済貿易中心の転移;権力の正統性 1946年民国政治―憲法制定権力の正統性流出;躍進する経済 グローバル化時代における中国経済空間の変容と東アジア分業体系 ほか)
第2部 周辺を見つめる(1920年代の内モンゴル 郭道甫(メルセ)とその時代―1928年フルンボイル青年党蜂起を中心に
1950年代の台湾 戦後台琉関係の再構築―1957年前後を中心に
エスニシティの境界と可塑性 中国における「民族」論の今日的展開―「族群」の政治性・「民族」の可塑性 ほか)
第3部 日本の立ち位置を凝視する(戦争と社会 日本傀儡政権・中国共産党根拠地の記念日と時間;中国革命と日本 ポスト革命時代の歴史叙述―革命の語り、戦争の記憶;文化の越境と相互浸透 欧米および日本のロックに見るチャイナ・インパクト―併せて、中国ロックに見る海外インパクト ほか)
21世紀東アジアにおける人間の安全保障構築に向けて
著者等紹介
田中仁[タナカヒトシ]
1954年生まれ。大阪大学法学研究科・教授
三好恵真子[ミヨシエマコ]
1965年生まれ。大阪大学人間科学研究科・准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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