目次
オルタナティブ・ジャスティスとは何か
1部 オルタナティブ・ジャスティスの実践(テクニック化する裁判外紛争処理と法の正義のゆくえ;伝統的刑事和解の実践と修復的司法;政治犯罪に修復的司法は可能か―南アフリカの教訓;ケニア中央高地における兄弟分の役割―当事者対抗にかわる紛争処理はいかに補強されるか)
2部 オルタナティブな“法”の創造(環境正義と知的財産権―ペルーにおける地域に根ざした法の創造;ADR「過渡期」における民事調停の活用―調停における弁護士の役割;インドネシアの司法改革における法とそのオルタナティブ―ADR法成立後のメダン地方裁判所における紛争処理)
3部 オルタナティブな“社会”へ(呼応するオルタナティブ―ケニアにおける平和事業とメノナイトの合流;パプアニューギニアにおけるオルタナティブ・ジャスティスの生成―ブーゲンヴィル紛争の修復的プロセスを事例に;義のない風景―ベトナムの文学作品にみる法と社会の外がわ;紛争処理の原初形態―現代におけるコミュニティ・ジャスティスの可能性)
著者等紹介
石田慎一郎[イシダシンイチロウ]
首都大学東京社会人類学分野准教授。大阪大学大学院人間科学研究科特任助教を経て現職。専門は法人類学(紛争過程分析、多元的法体制論、オルタナティブ・ジャスティス研究)と東アフリカの民族誌(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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