内容説明
時間、空間、名前、錯覚。芸術は、脳の働きそのもの。芸術は脳に語りかけ、脳科学者は芸術に新しい視点を見出す。
目次
第1部 脳は時間をどのように記し、理解するのか(平安朝物語における時間の階層と語り手の多様な位置;歴史叙述・時間・物語―歴史はどのように書かれてきたか ほか)
第2部 脳による「もの」の記述と物語の表現(名前を「見る」と文字を「読む」―錯視の解釈学;絵巻の時間と空間の表現 ほか)
第3部 絵画に描かれた、視覚の脳内機能(絵画の根源をめぐって;色と質感を認識する脳と心の働き ほか)
第4部 脳は世界をどのように見、そして自己を認識するのか(女の身体と男のまなざし―一九世紀フランスは女性をどのように表象したか;自閉症から見る世界)
第5部 感覚がつかさどる世界(頭の中のサイン、コサイン―「波」による視覚情報の脳内表現;三次元世界を見る ほか)
著者等紹介
近藤寿人[コンドウヒサト]
大阪大学大学院生命機能研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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