内容説明
ブランデンブルク門とリンデン街を主な舞台に展開する近代ベルリンの高揚と奈落の歴史…『舞姫』、度重なる凱旋行進、戦争への動員、ナチスの熱狂、爆撃と荒廃、分断。長年におよぶ著者の文化的フィールドワークの成果。写真・地図多数掲載。
目次
序 『舞姫』のベルリン
1 中世から始まるベルリンの歴史
2 凱旋パレードの舞台としてのリンデン街
3 世紀末ベルリンと第一次大戦の敗北
4 寛容と迫害の都市空間―ユダヤ文化の開花と抑圧
5 歴史の激動に翻弄されるベルリン―ヴァイマル共和国の終焉から第三帝国を経て東西の分断へ
6 壁の崩壊と再統一
著者等紹介
平田達治[ヒラタタツジ]
1934年奈良県生まれ。大阪大学大学院文学研究科(独文学専攻)修士課程修了。大阪大学大学院言語文化研究科教授をへて、1998年同大学を停年退官。大阪大学名誉教授。専門はドイツ・オーストリア文学・中欧都市文化論。編著・共著に『ナチス通りの出版社』(人文書院、出版学会賞受賞)など。訳書・共訳書に『ウーファ物語―ある映画コンツェルンの歴史』(鳥影社、ダウテンダイ翻訳賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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