内容説明
ボロブドゥールやバリ島の遺跡を訪ね、ヨーロッパの都市や江戸時代の町を考察し、ジャワ島中部地震の現場に駆けつけて復興に尽力し、阪神・淡路大震災の経験をこれからの町づくりに生かす。人間と風景の真の関わりを追及した書。
目次
第1部 風景は移ろい、都市は遺跡化しうる(埋もれた遺跡;変化する風景とその記憶;復興と文化の持続)
第2部 震災からの復興と景観(阪神・淡路大震災からの復興と景観;生活風景を見失うとき;復興景観にみる断絶と継承;風景を取り戻すために)
第3部 移りゆく風景をつなぐ(人間と風景の真の関わり;風景を織りなすよりどころ;変化を織り込む;風景のおもむきを求めて)
著者等紹介
鳴海邦碩[ナルミクニヒロ]
1944年、青森県生まれ。大阪大学名誉教授。京都大学大学院修士課程修了。兵庫県技師、京都大学助手、大阪大学教授(工学研究科)を歴任。工学博士。都市計画、都市環境デザインが専門。日本都市計画学会前会長。阪神・淡路大震災からの復興について10年間にわたって定点調査を行い、復興まちづくりを検証した。インドネシアをはじめアジア諸国の都市環境調査も行ってきた。サントリー学芸賞、故奥井復太郎日本都市学会会長記念都市研究奨励賞等を受賞
小浦久子[コウラヒサコ]
大阪生まれ。大阪大学大学院工学研究科・准教授、工学博士・技術士(都市および地方計画)。専門は、都市計画・環境デザイン。大阪商工会議所、民間建設コンサルタント会社において大阪・関西の開発・都市計画に携わり、1992年より大阪大学工学部助手、1997年より現職。阪神・淡路大震災後の被災度調査に始まり10年間にわたって芦屋の復興調査を行った。現在は主に景観をテーマに調査研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かずら
makoto sakaguchi