出版社内容情報
本書は、大阪大学経済研究科・国際公共政策研究科での講義で用いた講義ノートに基づいたものです。その位置付けは、入門書を終えて研究論文等に進むレベルの読者を想定していると同時に、実務にも対応しており、幅広い層に向けたものであります。2006年の独占禁止法の改正に伴い、今後さらなる研究を進めて行く為には、①理論・実証的視点、②歴史視点、③国際的視点、の3点が重要になると思われ、本書ではその単なる分析にはとどまらず、解釈の指針・政策効果といった具体策まで踏み込んだ研究を提示し、現実的かつ理論的にまとめています。
内容説明
本書は、筆者が大阪大学社会経済研究所助教として、大阪大学大学院経済学研究科・国際公共政策研究科での講義で用いた講義ノートに基づいたものである。
目次
独占禁止法と経済学
独占禁止法の目的・構成・基礎概念
市場支配力
不当な取引制限
不当な取引制限の経済学
私的独占の禁止
独占規制の経済理論
経済力集中の規制
合併の経済分析
不公正な取引方法
不公正な取引方法の経済分析
不当表示・優越的地位濫用に関係する経済分析
独占禁止法の手続等
手続等の経済分析
知的財産権と独占禁止法
法解釈と経済分析
著者等紹介
荒井弘毅[アライコウキ]
1966年生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業、大阪大学博士(経済学)。公正取引委員会事務総局経済取引局企業結合課上席企業結合調査官、前大阪大学社会経済研究所助教授。1990年公正取引委員会事務局入局、在米国日本大使館一等書記官、公正取引委員会事務総局審査局特別審査専門官等を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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