内容説明
ケンペルと五代将軍綱吉は、同時代の誰よりも、「近代」という遙かなる地平を見据えていた。ペリー提督も黒船に持参していた『日本誌』とその著者ケンペルについての最新の研究成果。
目次
第1章 序章:遙かなる目的地
第2章 『日本誌』を書いたのは誰か
第3章 日蘭仲介者への注解―ケンペルの日本人協力者今村源右衛門英生
第4章 失われた過去の習慣―日本の天皇についてのケンペルの奇妙な記述
第5章 ケンペルの名を得た植物―日本植物誌についてのケンペルの研究
第6章 『日本誌』史―ケンペル『日本誌』原稿の購入と出版
第7章 イメージの変貌―ケンペルの『日本誌』に見られる挿し絵と版画
第8章 終章:探求心と知性の人びと