内容説明
1909年に日本が清国と締結した「間島協約」と間島地方(現在の中華人民共和国吉林省延辺朝鮮族自治州の一部)に居住する朝鮮民族をめぐる日本政府と中国政府との交渉過程を検討することによって、当時の日中両国の政策判断と居住朝鮮人の動向を明らかにしようとしたものである。
目次
第1章 清日両国による「間島協約」の締結
第2章 「商埠地」経営と警察権
第3章 「雑居地」居住朝鮮人の裁判と土地所有権
第4章 「間島協約」の無効・有効論と二重的法権支配
第5章 日本の間島出兵と「間島協約」
第6章 中国の朝鮮人排斥策と「国籍問題」
著者等紹介
白榮〓[ハクエイクン]
1961年5月生まれ。中国・延辺大学歴史学部専任講師(中国近現代史)。日本・明治大学大学院文学研究科日本近代史専攻博士後期課程修了。史学博士学位取得。現職:大阪経済法科大学アジア研究所客員研究員。研究分野:東アジア政治・外交関係、国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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